ホウセンカ(鳳仙花)といえば、白やピンク、赤などの花が咲くきれいな植物です。実が熟すと勢いよく種を飛ばすことから、昔、小学校の理科の時間にも栽培したのではないでしょうか。
このホウセンカですが、観賞用だけではなく、漢方では、去風、活血、消炎、鎮痛、関節リウマチなどの治療に使われてきました。また、四国地方では、民間薬として古くから花びらの焼酎漬けがかゆみ止めとして使われるなどの歴史がありますが、科学的な裏づけなどがないことから、化粧品原料としては使われることはあまりありませんでした。
しかし、最近になって、武庫川女子大学薬学部の研究により、ホウセンカの白い花びらから
・抗アレルギー作用(抗かゆみ作用)
がある成分が見つかりました。
ひとつは「インパチエノール」という物質で、もうひとつは「バルサキノン」という物質です。
この両方とも抗アレルギー作用があるのですが、「インパチエノール」にはさらに
・美白作用
・抗菌作用
・育毛作用
があることも実験データとして証明されました。
そして、その後、抗アレルギー、美白、育毛作用に関しては、特許出願されています。
ホウセンカエキスの抗アレルギー作用の実験に関してですが、ホウセンカエキスを塗ったほうが、インパチエノール、バルサキノンを単体で塗るよりもかゆみ抑制効果が高いことが確認されています。
また、IgE抗体を作るのを抑える効果に関しては、塩酸エピナスチンという抗アレルギー薬と比較してホウセンカエキスのほうが高いことが実験データとして確認されています。
ホウセンカはとても身近ではありますが、このような秘めた力をもった頼もしい植物です。